RaLCを活用したシミュレーション例
サンプルモデルの一部を使って、実際のシミュレーションの流れについてご案内します。
以下のような流れでシミュレーションを実施し、現場の改善につなげていきます。
まずはシミュレーションを実施するにあたって、検証を行う目的を定めます。
今回の例では、既存物流センターでの作業員の稼働見直しを行います。想定する物量に対応しつつ、担当の作業員数を削減し、別ラインへ異動させることが可能かどうかを検証します。
検証対象となる物流センターのレイアウト図(CAD図面)、入荷や出荷のデータ、作業員の作業内容、作業時間など、検証を行うために必要なデータを用意します。
(正確な作業内容、データを使うほど、より正確なシミュレーションが可能となります)
今回の使用データ
初期在庫、商品マスタ、入荷データ、ピッキングデータ
入荷データは通常の物量と、最大と想定する物量の2パターンを作成
レイアウト図(CAD図面)を読み込み、その図面にあわせて、機材や作業員を配置していきます。標準的な機材は、メニューから選択して、配置先をクリックするだけで配置できます。
機材に動きや性能の設定をし、作業員に作業の内容を登録します。

モデリングでは、センター全体を細かく作成する必要はありません。シミュレーションの結果が必要な部分は細かく、その他の部分は大まかに作ることで、見映え良く、早く作成することができます。

モデルが作成でき、動きや性能の設定が完了したら、シミュレーションを実行します。 シミュレーション実行中の画面の動きをみることで、普段は見ることができない全体像を確認することができます。
注)作業内容をご確認いただくため、実際より再生スピードを落としてご覧いただきます。
シミュレーションを実行すると、実行結果ログが出力されます。
「ログ解析ツール」を使って「作業員稼働状況グラフ」「作業員動線と滞留グラフ」を作成します。
※RaLCはログというデータを集計して分析を行いますが、シミュレーション実行中にログが出力されますので、全体の動きを確認後にそのまま、集計へと進めます。RaLCでは標準で分析機能を有しており、出力したログを分析ツールで読み込むことでグラフが出力されます。
発見された問題点
現在は作業員の稼働にかなり余裕がある
特に「入荷担当」は作業が早く終わり、「トラックへ積込み担当」は作業がまばらである

改善案の検証
この現場では仮置き場に余裕があるため、仮置き場にある程度の荷物をためておくことが可能です。
そこで、「入荷担当」の作業員が「トラックへの積込み」も兼務するという改善案が考えられます。
改善案をシミュレーションした結果、入荷物量が多い場合でも、目標時間までに余裕を持って作業完了すること、また稼働率も上がっていることから、現実的な良い改善案となります。
