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株式会社日本アクセス 様

最適な物流計画(配員、配車、出荷出庫能力)の確立に向けてRaLC導入により総合卸としての物流機能を強化。

株式会社日本アクセス
設立/1952年10月
資本金/2,620,000千円
本社所在地/〒154-0001 東京都世田谷区池尻3-1-3
従業員数/3,066名(2010年3月末現在)
事業内容/食品、農産物、酒類、タバコ、医薬品、医薬部外品、化粧品、肥料、飼料、園芸用品等の販売及び貨物運送取扱事業

激変する市場、流通業界の中で、「あらゆる変化に先駆けて変化していく卸」を掲げ、2007年4月に西野商事と合併。新生「日本アクセス」として新たな舵を切った株式会社日本アクセス。全国252ヶ所のMDセンター(マーチャンダイジングディストリビューション※)と物流センターを持ち、全国の小売業に流通・販売する、いわば“食の総合商社”として業界を牽引しています。現在、新たな挑戦として「メガ・総合卸」「IT卸」「グローバル卸」「デマンドチェーンコーディネーター」をキーワードに掲げるリーディングカンパニーとして実力を発揮する“次世代卸”に向けた基盤確立に取り組んでいます。

そんな同社が全国252ヶ所に展開する物流拠点の効率化を目指して導入したのが、シーイーシーの3D物流シミュレーションソフトRaLCでした。

※MDセンター
特定のお客様企業ごとに、各取引先から納品される商品を1ヶ所のセンターに集めて、お客様の各店舗へ配送する物流機能。お客様の各店舗における荷受け作業軽減や、店舗内作業の効率化と、店舗への納品車輌の削減によるCO2削減など重要な役割を担っています。

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RaLCを活用している部門の業務内容を教えてください

「あらゆる変化に先駆けて変化していく卸」となるべく、
RaLC活用による物流部門の機能向上とスピード化を図る

株式会社日本アクセス ロジスティクス本部 汎用物流部長 大須賀 誠 氏

株式会社日本アクセス
ロジスティクス本部
汎用物流部長 大須賀 誠 氏

日本アクセスは全国252拠点でドライ・チルド・フローズンの全温度帯を取り扱える物流網を持ち、日々全国の得意先様への商品を供給しています。こうした日本アクセス全体の物流部門業務を行っているのがロジスティクス本部です。

全国的に広がる日本アクセスの物流機能を日々維持、向上させるため、私たちロジスティクス部門に求められる課題は少なくありません。このためRaLCによって各センターの現状分析や新規センターの検証を行い、より最適な物流計画(配員、配庫、出荷出庫能力)を確立していきたいニーズがありました。


RaLCをどのように活用しているのでしょうか?

RaLCをプレゼンテーションとして活用 表現力豊かな提案を実現

これまでに6ヶ所の得意先様専用センターの提案時に活用しています。激化する競合他社との差別化を図るため、プレゼンに向けた資料作成ツールとして役立てています。RaLCの3D描写によってセンター全体のイメージを正確かつリアルに表現できるため、提案内容に付加価値が加わり、お客様のニーズをつかむツールとして重宝しています。プレゼンテーションツールとしての活用が多いですが、今は過渡期だと考えています。
RaLCの優れた点でもあり、難しい部分でもありますが、RaLCの機能を最大限に活かそうとすると、利用者側のスキルも相当必要になります。RaLCは、物流現場を理解している人材が使いこなせることが本来の持ち味だと思っています。
これまでシミュレーションモデルの作成をシーイーシーに依頼するケースも少なくありませんでした。しかし、日本アクセスの業務を100%理解するのは難しいので、日本アクセスの社員がRaLCの機能や操作性を習得し、メンテナンスやサポートをシーイーシーに担当していただくことが理想のカタチだと考えています。
なかなか現状はできていませんが、今後、日本アクセスの社員がRaLCを使いこなすようになってきたら、現場作業のことを一番知っている人間なので、非常に効率の良い、満足度の高い使い方ができると期待しています。

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RaLC専任の担当者を置くことを検討しているということですが

RaLCのニーズは山程ある 専任の人材強化にも力を入れていきたい

株式会社日本アクセス  ロジスティクス本部 汎用物流部 物流推進課 新井 史典 氏

株式会社日本アクセス
ロジスティクス本部 汎用物流部
物流推進課 新井 史典 氏

まだ検討段階ですが、積極的に推進していきたいと考えています。そのためには、まずRaLCを活用した成果をあげたいと考えています。日本アクセスには全国252ヶ所の拠点があるので、まず1ヶ所でも結果が出れば、他の場所に波及できるはずです。そうなれば専任の担当者を置くことも視野に入れることができます。
今後は、シーイーシーが実施している「RaLC認定技術者」の資格取得など各種教育制度を継続的に活用しながら、将来的にRaLCを使いこなせる人材を増やしていきたいと考えています。加えて、大型のセンターに一人ずつ専任者がいれば、当社として現場の業務改善やコストダウンだけでなく、強力な現場づくりの支援につながっていくと期待しています。


物流業界の情報化・IT化が進む中、今後の展望などについてお聞かせください

業務やビジネス動向の変化を迅速にとらえ、RaLCの積極的な活用をめざす

業界を取り巻く環境を考えれば、どうしても機械化・自動化をさらに進めていかねばならないでしょう。しかし、卸業には大きな波があります。食品関係のお客様の多くは土日がピークのため、私たちの仕事はその前日、つまり金曜日が忙しくなります。また、特売があれば特売日の前日がピークになり、完全に機械化するとどうしてもピークに合わせた動きになります。そうすると極端な話、水曜日はガタンと落ち込み、機械もフル稼働しない時期が出てきます。そのため、人の流れや人の効率的な作業の改善などにRaLCを使うことを考えています。だからこそRaLCのニーズは山程あると期待しています。今後は効率的な作業改善の検証やセンター業務の見直しなど、積極的に導入を検討していきたいと考えております。

※ 文中に記載の会社名、役職名等は取材当時のものです。

RaLC導入の背景
  • 最適な物流センターの提案および検証が必要だった。
RaLC導入のポイント
  • 生産性の高いMDセンターの確立。
  • 新たな日本アクセスの物流モデルの構築。
RaLC導入の効果
  • 最適な物流計画の確立に向けた体制・基盤づくりを実現。